自宅が空き巣に入られた。。狙われやすい家の特徴と防犯対策

投稿日: カテゴリー 一覧, 防犯対策


「自宅に空き巣が入りまして、防犯カメラを設置しようと思うのです。」
そのような悲しいお電話をいただくと、私たち防犯カメラ屋はお仕事の出番とはいえ、未然に防いであげることができたら。。と常々感じます。

一軒家への防犯カメラ設置件数も多いため、どんな家が狙われているのか、弊社におけるこれまでの経験と警視庁の発信している情報を元に空き巣に狙われやすい家の特徴と、効果的な防犯対策について今回はご紹介します。

1. 空き巣被害は一日200件超!? 侵入窃盗の現状

平成29年の侵入盗(空き巣等)の発生件数は、東京都内で5,237件。全国総数は73,122件!
ちょっ、ちょ待てよ・・単純計算でも一日200件の侵入窃盗が日本のどこかで起こっている計算です。実際に数を見てみると多く感じますね。

侵入窃盗2018年件数表

 

警視庁調べでは侵入窃盗の中でも、

  1. 空き巣(家の人が不在時の住宅に侵入して金品を盗む)
  2. 出店荒らし(閉店中の店舗に侵入して金品を盗む)
  3. 忍び込み(夜間、家の人が就寝している隙に住宅に侵入して金品を盗む)

この3つが大きな割合を占めています。
侵入窃盗の発生場所としては住宅が55%を占め、その中でも一戸建て住宅は25.8%と最も高くなっているのです。

空き巣発生場所

2.こんな家が狙われています

一戸建て住宅は侵入窃盗の被害に遭う件数が多いことはわかりましたが、ではどんな一戸建て住宅が狙われているのでしょうか?
プロの空き巣犯は侵入する家の下見を事前に必ずしています。下見の段階で、「この家は入りやすいな」とどんな点でチェックしているのでしょうか。

2-1 ガラス戸に防犯対策をしていない家

住宅への侵入窃盗は、とにかく「窓」!
「窓」からの侵入が56.8%を占めています。玄関など出入り口からの侵入よりも多いのです。
空き巣犯にとって、防犯対策のされていない一般的なクレセント錠は、、、

はっきり言って無施錠と同じです。

「えっ!! 鍵かけてるのに無施錠ってどういうことよ」
と普通思うじゃないですか。
しかし、マイナスドライバーやバーナー、家にあるアイスピックなどを使えば悲しいほど簡単に、10数秒くらいで窓なんて破られてしまうのです。しかも大きな音も出さずに破るので、周囲に気付かれないことが多いのです。
空き巣を生業にしているプロからすれば、外からみてクレセント錠しかされていない窓は「入ってください」と見せているようなものです。

クレセント錠だけでは防犯になりません

クレセント錠ロック付き↑ ガラスを破られたら即解錠できてしまいます。

2-2 留守だと分かりやすい家

留守だと分かりやすい家日暮れに電気がついていない家は、空き巣犯に人が居ないことを教えてくれます。また、空き巣がよくやる手口にピンポンダッシュがあります。インターホンを押して応答の無い家は留守の可能性が高いことを空き巣犯に教えてくれるわけですね。
他にも、自宅ポストに新聞や手紙が溜まっている家も、この家は家主が長期不在です!と犯人に教えてしまっています。

2-3 人目につかない場所に侵入できる窓がある家

人目につかない場所例人通りのある道沿いから離れた場所にある窓や、意外と見落としがちな2階以上の窓なども空き巣犯の大好物です。エアコンの室外機や、荷物、自転車などを足場にして悠々と上階へ登られて、窓を破って侵入されるケースも非常に多いのです。
隣家との隙間にある窓なども人目につかず恰好の侵入経路となります。
通りからすぐの場所であっても、ブロック塀や、高い植栽など、外からの目隠しがたくさんある家も空き巣犯にとっては侵入しやすい家です。

 

2-4 防犯カメラ(ダミーも含む)等、防犯設備のない家

防犯カメラの設備がない家外から見た時に防犯カメラや、防犯シール、防犯ライト、警報装置などが確認できない家は、空き巣犯にとっても精神的に安心感があります。逆に、セキュリティ会社さんのシール(セコムさんやアルソックさん等)がドーン!と貼られていたり、防犯カメラが設置されている等、防犯意識の高そうな家は、「金品はありそうだけど、リスクが高いな・・」と空き巣犯に思わせることができます。

 

3. 空き巣をブロック!効果的な防犯対策

犯罪被害に遭わないためにも、空き巣の大好物をできる限りシャットアウトしていきましょう。最新の空き巣対策方法をご紹介いたします。

3-1 窓は二重・三重ロックが当たり前!

防犯ガラスや下記に紹介する防犯フィルムももちろん効果はありますが、「防犯ガラスだけ」「防犯フィルムだけ」だと弱いのです。ガラスの場合は最終的にバーナーで焼き破られることもあります。だからこそ、窓の防犯は重ねて行いましょう。窓上部に補助錠をつけたり、鍵付きのクレセント錠に変える、ガラスが割られた場合には警報が鳴るようにする、など窓の防犯は重ねて行うのが吉!なのです。

まずはクレセント錠をせめて鍵付きに変更しましょう。

そして、窓上部には↓このような補助錠もつけていただき、特に人目のつかない方角にある窓などにはワンドアツーロック、いや、ワンドアスリーロックするイメージで取り付けてください。

日々の開閉が大変そう、、と言う方もいらっしゃると思いますので、日中在宅時は開放し、就寝時や外出時はスリーロックを忘れずにかけていただければと思います。

補助錠も本当はネジ固定タイプがお勧めですが、窓サッシにネジ穴を開けられない場合は、簡単に取り付けられる上記のような補助錠をつけてください。大人の力で思いっきり押せば補助錠が外れてしまうのですが、ガチャ!ガチャ!っと大きな音を立てて窓を開けるのは空き巣犯にとっては嫌なもの。空き巣犯にとって煩わしい状況を作りましょう。
100円均一のものから、ホームセンター、通販まで多くの製品があります。窓の上下につけて欲しいのでお手頃価格のものでも良いかもしれません。

3-2 防犯フィルムを活用しましょう。

窓防犯の極意は <<5分以上持ち堪えられること!>>
住宅に侵入するのに5分以上かかる家は空き巣の70%が諦める、10分以上かかるとほとんどが侵入を諦めるという調査データを警察庁が発表しています。
ガラスが破れなければ、窓ガラスの内鍵は開けられないわけです。かといって、防犯ガラスにすべての窓を交換するのは金銭的に負担が大きいという方には、防犯フィルムをお勧めします。

防犯フィルムにも様々ありますが、厚さが350μ(ミクロン)以上のものでないと、5分以上の攻撃に耐えることができません。市販品をご自身で購入する際には、必ず厚みを確認することをお忘れなく。
また、防犯フィルムは窓全体に貼ることも非常に大切なポイント!
クレセント錠周りだけに防犯フィルムを貼っても、プロの空き巣犯にとってはガラスの破壊点を変えるだけで簡単に破れてしまうのです。窓全体に貼ることで初めて防犯威力を発揮するのが防犯フィルムです!そこはケチらずに全面貼りしてくださいね。

下記の防犯フィルムは厚みも360μありますので、通販で購入するならこういった厚み記載のあるものを選びましょう。

 

3-3 防犯カメラや、ダミーカメラ、防犯シールで威嚇!

空き巣対策にカメラをつけるのであれば、夜間帯でも赤外線照射ではっきり映り、動体検知機能がついているものが良いでしょう。ダミーカメラの設置でも威嚇効果はありますが、実際に何か被害があった時に原因や犯人特定に活用できるという点で、本物のカメラ設置をお勧めしています。(まずはダミーで様子を見たいという方はこちらの記事もチェック!→ https://bouhanpro.com/dummy/ )

 

↓↓ 12インチのディスプレイ一体型録画機が付いているので、ディスプレイをご自身で用意する必要がなく、カメラの設置も電源が確保できればOKで簡単です。

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↓↓ DVRの設定画面などもすべて日本語表示のため、何か確認したい時にもご自身で設定確認が可能な点や、操作が格段に簡単な点も嬉しいポイントです。初期設定済みで届くため、難しい設定もなく、カメラケーブルなど付属品も万全で設置も簡単です。

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一軒家の場合、近所の方にご迷惑にならないようカメラをひっそり付けたい、小型のものが良い、などのご要望をいただくことがあります。威圧感のないドーム型のカメラや、窓際にちょこっと置くタイプのカメラなども人気です。

 

 

防犯シールは、外から見て「ちょっとこの家、入りづらいな」と少しでも思わせるのには効果があるかもしれません。たかがシール、されどシール、お手頃なシールから試してみるのも良いかもしれません。

4. まとめ

空き巣から我が家を守るには、

  • <<窓>>を死守。
  • 防犯対策は二重・三重に行う。
  • 防犯意識のある家だとアピールする。

すぐに取りかかれる方法から始めてみましょう。
夏から秋にかけて、窓を開けっ放しにする機会が増えるこれからの季節は空き巣発生件数も増加する傾向がありますので、不在時の戸締りや防犯対策・威嚇、在宅時の施錠を徹底していきましょう。

記者について☆

切り込み隊長 浅野。

カメラ屋歴は浅いものの、業界に染まっていないからこそ一番読者に近い存在として、防犯カメラや防犯全般に対する「なぜ!?」「どうして!!??」を社内にぶつけてはウザがられている存在。

プロの職人たちにヒアリングを重ねた結果を、専門的な単語なしで分かりやすく皆様にお伝えしていきます。


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