女性の一人暮らし。これだけはやっておきたい防犯対策8選

投稿日: カテゴリー 一覧, 防犯対策


春になり、新生活をスタートさせた方も多いことでしょう。

特に女性の一人暮らしをスタートさせる場合は、新たな環境に心弾む気持ちとともに、心配なことも増えるのではないでしょうか。今回は女性が一人暮らしをする際の防犯対策をご紹介いたします。

1.女性の一人暮らし、犯罪被害の内容は変わってきている

日々のニュースを見ていると犯罪被害は増えているような気がしますよね?

しかし実は年間の犯罪被害件数自体は減っていってるのが現状です。

警察発表の刑法犯認知件数のうち、女性が被害者となった件数も平成14年頃をピークに減少傾向にあります。スマホの普及でニュースに触れる機会が増えたこともあり、一人暮らしをスタートする時の心配や不安を強く感じる方もいるかもしれませんが、統計的に見ると日本は治安が良くなってきているんです。

ただ、女性の犯罪被害内容が少し変わってきています。

風俗被害(性犯罪)、ひったくりや窃盗、路上強盗が上位を占めているのは変わらないのですが、近年目立って増えてきているのがストーカー被害や盗撮・盗聴被害。

これから一人暮らしを始める女性の皆さんには、ご自身を取り巻く環境を知って、過剰な不安を抱かずに、ポイントを押さえた効果的な防犯対策をしていただきたいと思います。

そして、一人暮らしの気ままで楽しい生活を謳歌しましょう。

2.女性が遭遇しやすい犯罪についてまずは知ろう

2-1.強制性交・レイプドラッグ等

強制性交等の2018年の認知件数は1,307件。性犯罪の件数は長年横ばい状態が続いています。

中でも近年増えているのがアルコールやドラッグを使った性犯罪被害。

泥酔状態での犯罪は聞いたこともあるでしょう。しかし昨今では、仕事先で出されたアイスコーヒーに睡眠薬やドラッグが混入されていた、などの事件が日本でも起こっているのです。知らない人との出会いも増える季節。「アルコールやドラッグ混入などの犯罪がある」と頭の片隅には置いておくことが必要です。海外には異物混入のテストチップがキーホルダーで500円くらいで販売されていますが、日本にはまだ入ってきていないのが現状です。

2-2.ストーカー

ストーカーの事案は平成13年頃から急激に増えています。

ストーカー規制法では8つの行為を「つきまとい」と規定しています。

  1. 待ち伏せや、住居・勤務先・学校などの日常生活の場所付近で見張ったりうろつき行為をすること。
  2. あえて本人に監視していることが分かるようにしてくる。
  3. 会うことや交際を要求する。
  4. 乱暴な行為をはたらく。
  5. 電話やメールなどで執拗に連絡をしてくる。
  6. 汚物や不快な物を送ってきたりする。
  7. 名誉毀損行為をする。
  8. 性的な文面や画像などを書面やメールなど見える形で送ってきたりする。

これらに当てはまる行為が続く場合には、一人で悩まずに1秒でも早く警察へ届け出ましょう。

2-3.盗撮

平成24年の実数ですが、盗撮犯罪の約32.4%は駅構内で発生しています。次いでショッピングモールなどの商業施設が28.7%、書店・レンタルビデオ店が13.0%と続きます。駅構内でも、特に階段やエスカレーターでの盗撮が28%に上ります。盗撮の手口も巧妙化しているので、いつの間にか撮られてしまい、知らぬ間に犯罪被害に遭っているケースも非常に多くあります。

2-4.窃盗/ひったくり

女性の犯罪被害で最も多いのが窃盗被害です。女性というだけで”狙われやすい”というのは本当の話で、屋内・屋外を問わず女性を狙った窃盗・ひったくり件数は全体の8割以上です。ひったくられることも恐怖ですが、暴行を受ける可能性もあるため、その場で抵抗しないことも選択肢になってきます。未然に防ぐための基本的な対策はありますが、被害に遭ってしまった時、自分の身を守りつつ被害を最小限に防ぐための対策を取りたいもの。女性の場合には男性以上に犯罪に巻き込まれた時のイメージトレーニングが求められます。「自分に限っては絶対ない」なんてことはあり得ません。

3.これだけはやってほしい防犯対策5選

3-1.屋内での窃盗被害防止対策!

女性宅なら、窓ガラスの防犯対策だけはしておいてほしいことの一つです。

空き巣や家宅侵入経路の大半が窓ガラスを破壊しての侵入だからです。

少し面倒くさいですが、防犯フィルムとウィンドウロックの2点セットで対策をしましょう。

3-1-1.窓に防犯フィルムを貼る

UVカット機能も付いていて、日焼け防止をしつつ防犯も叶う優れものです。また自宅の窓サイズに合わせてオーダーメイドカットしてくれるのも無駄がなく嬉しいですね。

防犯フィルム

3-1-2.ウィンドウロックを窓の上下につける。

ウィンドロック取り付け位置

 

格安ですが、しっかりロックできて窓からの空き巣被害対策に有効です。

ウィンドロック

3-1-3.屋内カメラで監視する

室内に動きがあると動体検知機能で知らせてくれ、屋外にいてもスマホで簡単に監視ができます。

また、音声通話機能も付いているため、誰かが侵入したことがスマホに通知された際に、音声で犯人を威嚇することもできます。スマホを使って遠隔地からカメラの向きを変更もできるので、窓際に置いて外を監視したり、ペットを飼っている場合には屋内向きに変えてペットを見守ったりと、一台何役もこなしてくれます。

ベビーペット留守番モニター

3-2.押し込み強盗に一矢報いる方法

帰宅時に玄関先に無理やり入ってくる、この強引な犯罪。性犯罪被害にも繋がりやすいため、絶対に防ぎたいですね。帰宅時の後方確認徹底は必ず行うとして、不審者が隠れていて無理やり入られてしまった後でも屋外に知らせ、かつ周囲に知らせたことが犯人にも分かるように玄関外で大音量ブザーを鳴らすという方法があります。密室になってしまって、屋内の状況が分からないのがこの犯罪の怖いところなので、できるだけ早く屋外に向けてSOSを発信することが必要です。自宅に入って押し入られた場合に、玄関先にブザーボタンを置いておき、ボタンを押すことで玄関に取り付けたアラームが屋外にも聞こえるほど鳴り響き、犯人を威嚇・逃避させます。

 

3-3.盗聴・盗撮発見機でまずは自己チェック!

引っ越したらまずしておきたいのが、盗聴器チェック。前の居住者の時から盗聴器が付いたままになっているケースもよくあります。誰に聞かれているのか分からないというのは本当に気持ちの悪いものですから、自前でまずはチェックしましょう。

盗聴・盗撮機発見センサー

3-4.屋外でのひったくり防止対策!

警視庁の発表によれば、夕方18時〜23時頃のひったくりが多いようです。(他時間帯も発生はしているので気は抜けませんが!)

本当の意味での防犯(犯罪を未然に防ぐという意味)としては、基本的ですが、車道側にカバンを持たない、自転車に乗っている時はカバーをかける、この2つが有効です。これはよく知られていますが、18時以降の仕事帰りで疲れている時などは意識が回らず無防備なことも多いですね。

まず癖にしておいてほしい事として、屋外ではスマホはカバンに入れない。手に持つか、ポケットに入れるなどしましょう。連絡ツールは死守が鉄則です。クレジットカードを即座に止めて被害を最小限に抑える事にも繋がります。ながらスマホの人も狙われやすいため、夜間帯だけでもポケットに入れておくことをお勧めします。

3-4-1.ワイヤレスチャイム(ブザー)で敵に一撃をかます

カバンにワイヤレスブザーを仕込み、カバンをひったくられたら、ひったくられたカバン側が大音量で鳴るようにします。ピンを戻さない限りブザーが大音量で鳴り続けるため、ひったくり犯はカバンを途中で捨てる可能性大!被害者側がブザーを持っていても実は意味が無いと思いませんか?どうせなら犯人には大いに慌ててもらい、少しでも煩わしい思いをさせて諦めさせたいところ。ブザーが鳴り続けるカバンを持ったままでは目立ちすぎるので諦めさせるにはお勧めです。

カバンの中にカラビナなどで簡単に取れないようブザーを取り付けます。そして抜けるピン部分をストラップなどで繋ぎ、自分の洋服に引っ掛けるなどしておきます。重要なのは犯人にブザーが鳴る方を持って行かせることです。引ったくられた勢いで転倒すると危険なので、自分側に付けるストラップが絡まないことを確認してくださいね。

防犯ブザー

3-4-2.紛失機能付きのGPSチップを仕込む

金品を取られた後でも、身分

証などを取り返したいですよね。身分証ごと捨てられてしまうこともありますが、GPS機能付きの財布なら場所が特定できます。警察に届け出る際にGPSでの場所を伝え、警察官立ち合いのもと財布を取り戻しに行けるかもしれません。

おしゃれで、防犯グッズとしてだけでなく忘れ物防止にもなるお役立ちグッズです。

落し物 忘れ物 紛失防止タグ

 

3-4-3.ウルトラC。奥義!盗難保険

火災保険などの中には、オプションとして「持ち出し家財補償特約」や「携行品特約」なる名前でひったくりなどの補償をしてくれる保険があります。これは自宅の空き巣被害にも、屋外での窃盗被害にも対応できるので、女性の場合にはオプション加入しておくと万が一の時にはリスク回避の最後の砦になってくれます。

最後に

現在の犯罪内容を理解して、女性は犯罪に遭いやすいのだと意識して対策を打っておくことで、自分自身を守れます。「万が一」という言葉は昔からありますが、女性の犯罪被害率だけで言えばその確率は「千が一」や「百が一」くらいになります。せっかく始める一人暮らしを安心して過ごすためにも是非積極的に防犯対策を講じてほしいと思います。

そして何よりも日頃のイメージトレーニングが重要です。「こんな状況になったらどうするか」を考えておくのと、考えていないのでは雲泥の差です。犯罪にビクビクと怯えるのではなく、自分ならこうやって取っちめてやる!くらいの気概で先回りして対策を打ちましょう。

 

★記者について★

切り込み隊長 浅野。

カメラ屋歴は浅いものの、業界に染まっていないからこそ一番読者に近い存在として、防犯カメラや防犯全般に対する「なぜ!?」「どうして!!??」を社内にぶつけてはウザがられている存在。

プロの職人たちにヒアリングを重ねた結果を、専門的な単語なしで分かりやすく皆様にお伝えしていきます。


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